代表挨拶MESSAGE

代表

製造業のお客様に対して
私たちがお手伝いできないことはない
と思っています。

INTERVIEW

─ 製造業のあらゆる業務をサポートするようになるまで

弊社は、1961年、創業者(故 石井威雄)の語学力を活かし、当時としては珍しい「外国語に強い印刷会社」として、創業いたしました。

     

間もなく、大手電機メーカーのお客様からお仕事をご発注いただくようになり、取扱説明書の作成、特に外国語の取扱説明書作成を主な業務として行っておりました。ある大手電機メーカー様の、民生品としては初めての輸出品だったトランジスタラジオの英文マニュアルを、「英文原稿は自分が執筆し、印刷、製本まで、すべて当社でやらせていただいた」というのが、創業者の自慢のひとつでもありました。その後、1990年代の初頭まで、約30年の間、大手電機メーカー様の外国語取扱説明書作成業務を主な事業として展開して参りました。

1995年、弊社にとっての転機が訪れます。長年に渡り取扱説明書を納入してきた大手電機メーカーのお客様が、CD-ROMドライブ(ハードウェア)製造から、CD-ROMソフトウェア事業に進出されたのです。それにともない、CD-ROMのマスタリングからプレス、パッケージ商品化から、在庫管理といった従来の翻訳・印刷業におさまらない業務を任せていただきました。

同じく1990年代、Aldus社がPageMakerを発売し、印刷業界に、DTP(Desktop Publishing)というデジタル化の革命が起きました。

日本の印刷業界に対しDTPの普及・啓蒙に携わっていた方々が弊社の以前からのお客様であった事から、弊社は、まだ日本の印刷業界が電算写植全盛の時代から、Macintosh DTPを導入し、その頃から磨かれた技術で、弊社は今でもDTPのエキスパートを自負しています。

また、時を同じくして、90年代半ば頃は、インターネット時代の黎明期でもあり、弊社はデジタル化を推進した結果、印刷物用に作成したデータをさまざまなメディアに二次利用する「ワンソース・マルチユース」の要望への対応が可能になり、印刷物用に作成したデータから、PDF、電子ブック、HTMLなど、様々なフォーマットへ加工しての再納入も増えて参りました。この頃から、「印刷会社=紙メディア専業」という考えにとらわれず、お客様のご要望に柔軟にお応えして、非紙メディアデータの作成を幅広く行うようになりました。

─ 製造業のお客様との仕事において気をつけていること

当然のことですが、クオリティ最優先で仕事をしています。もし不良品を納入して、流通させてしまっては取返しのつかないことになるからです。不良品の納入を防ぐために、「人間の作業には、必ずミスが含まれている」という前提でチェックをしています。そのうえで、二重三重のチェックを行っています。まず作った担当者がチェックします。次に第一、第二のチェッカーがチェックします。

これだけ弊社が納品物に対して慎重な体制を構築しているのは、昔から請け負っている「取扱説明書」に端を発しています。取扱説明書のミスは、それを使用するお客様の事故にも繋がりかねません。責任のある仕事を任されているということに胸を張ると同時に、日々気を引き締めて、仕事と向き合っています。

— 製造業のお客様から頂くご要望

ご要望をいただくよりも先に、ご提案するようにしています。まだまだ「印刷会社=紙メディア専業」という先入観を、お客様が持っていらっしゃる場合が多いと感じています。そのため、「こんなこともできます。あんなこともできます」と幅広い提案を、弊社のほうから行うことで、お客様の潜在的なニーズに応えていきたいと思います。

印刷会社について、「印刷会社は、印刷物(紙メディアのみ)を作成するところ」とイメージされてる方って、まだまだ多いんです。DTPやITが登場してからは、印刷会社も変わってきています。印刷物用ではないデジタルデータを作ったり、Webサイトを作ったりもしています。弊社のお客様は、弊社が、印刷や翻訳に留まらず、様々なことをできると知ってくださっているので、どんどん新たな仕事へと広がっています。

— 製造業をサポートするための今後の取り組み

製造業のお客様に対して私たちがお手伝いできないことはないと思っています。極端なことを言うと、世の中にある、ありとあらゆる業種、企業とアライアンスすれば、どんなものでも納入可能です。

「印刷会社」でありながら、大きなデータベースを構築して納入したり、ネット通販サイトを何本も立ち上げたりといった実績もあります。これからは漠然とですが、IoT(Internet of Things)の分野で色々なニーズがどんどん生まれてくるだろうなという気がしています。常にお客様の声に真摯に耳を傾け、アンテナを高くしてお客様のニーズをキャッチし、お客様のご要望以上のものを作成して納入するようにしています。納入後、「こんなことできると思っていなかったよ」「頼んでよかったよ」と言っていただけていることを嬉しく思っています。

これからも多くのお客様に喜んでいただけるように、お客様が調達したいものなら何でも、幅広く取り扱っていきたいと思っています。お客様がお気づきになられていないことも、こちらからご提案できように、知識・アイデアを備えていきたいですね。

代表略歴

昭和62年3月国学院大学経済学部卒
昭和62年4月日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
(現:NECディスプレイソリューションズ株式会社)入社
(昭和62年4月入社時から平成4年3月退社まで、日本電気株式会社へ出向)
平成4年3月同社退職
平成4年4月丸中印刷株式会社入社
平成9年1月創業者 石井威雄の死去に伴い、代表取締役へ就任