マニュアル・取扱説明書の作成 - ライティングについて (5)
- マニュアル制作(PL法対策)
- 2014.4.3
取扱方法の説明(ライティング)について述べてみます。
操作方法の説明の良し悪しは、PL法対策にも大きく影響してきます。
今回は「順番」についてのヒントを挙げてみます。
(1) 操作順に書く
当たり前の事のように思われがちですが、意外と「操作する順番に書かれていない」マニュアルを目にする事があります。
(悪い例)
製氷機の電源スイッチをオンにしてください。この時、製氷皿に水が入っている事を確認してください。
(良い例)
製氷皿に水を入れてください。
製氷機の電源スイッチをオンにしてください。
(2) 警告・注意事項の記述順に注意する
警告や注意の記述を、説明文の後に付加する事が一般的になりつつありますが、「操作してしまった後」に、注意や警告が表記されていても、手遅れの場合もあるという事を想定すべきです。
(例)
製氷機の電源スイッチをオンにしてください。この時、製氷皿に水が入っている事を確認してください。
注意: 製氷皿に水が入っていない状態で本体の電源をオンにすると、故障の原因になる場合があります。
よく見かけるスタイルですが、やはり、警告・注意事項が操作説明の後に記載されているのはPL法対策の観点からも問題があります。
この注意文の場合は、操作説明の後に記述せざるを得ませんが、下記のようにする方が、より安全であると言えます。
(良い例)
製氷皿に水を入れてください。
製氷機の電源スイッチをオンにしてください。
注意: 製氷皿に水が入っていない状態で本体の電源をオンにすると、故障の原因になる場合があります。